24歳の吉田秀雄

前年の三月には金融恐慌がはじまっており就職活動は苦戦した。妻子をかかえる吉田は必至に就職活動を行った。

日本電報通信社(現電通)の採用試験では偶然、高校の同級生が試験担当として働いていた。

当時のことを吉田は「偶然を喜んだり久闊を叙している暇なんかない。単刀直入その迫大平に、社長は何という名前か、資本金はいくらだ、仕事はどんな仕事をやっているか、その場で聞いて試験を受けた。」
と述べている。