48歳のパブロ・ピカソ

《赤い肘掛椅子の女》

妻オルガに対する愛情が次第に薄れつつあったピカソは、オルガを歯がむき出て鋭く尖がった頭部の不気味な物体に変えてしまった。しかし、ソファーの赤色の美しさが画面の不穏さを和らげている。