30歳の田中角栄

第2次吉田内閣が発足。新内閣で田中は法務政務次官に就任。

まもなく、1年前の炭鉱国家管理法案をめぐって炭鉱主側が反対議員に贈賄したとされる疑惑(炭鉱国管疑獄)が表面化し、11月23日には田中の自宅や田中土建工業が東京高等検察庁に家宅捜索される。12月12日、衆議院は逮捕許諾決議を可決し、翌日田中は逮捕されて東京拘置所に収監された。
田中の主張は、受け取った金銭はあくまで相手からの請負代金であり、贈収賄ではないとするものだった。

12月23日に衆議院は解散し、第24回総選挙が実施される。この選挙に田中は獄中立候補する。